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水のコラム

キッチンの排水口つまりを解消するためには?原因を突き止めよう!

2021年12月23日 キッチンのメンテナンス



「キッチンの排水口がつまってしまった!どうしよう?」

「清掃したのに、まったく詰まりが解消されない…」

悩みの種となってしまう、キッチンの排水溝の詰まり。原因は一体何なのでしょうか?

そして具体的な解消法はどのようなものなのか、知っておきたいですよね。


この記事では、キンチン排水口のつまりの原因と解消法について紹介します。悩み解決の参考にしてみてください。



キッチンの排水口つまりの原因とは?


キッチン排水口が詰まる原因は、さまざまです。ここでは、代表的な6つの事例について紹介していきます。

■油汚れ

油汚れはキッチンのつまりの原因の中でも、最も多いものです。

排水口に油を流してはいけないというのは、よく聞く話かと思います。


なぜなら油と水は相性が悪く、油は水に溶けないからです。

油が排水口に流れていくと、水と混ざり合うことなく流れていきます。油が排水溝に流れてしまうと、冷えて固まった油が排水口や奥の排水管にこびりついてしまいます。


一旦、油が固まってしまうと、かなり厄介です。残飯のカスや洗剤のカスがひっついてしまい、より大きな塊となってしまいます。水の通りが滞ってしまい、排水口が詰まってしまう仕組みです。

■食材のかす

油よごれの次に多い原因となっているのが、「食材のかす」です。


多くの方は、食材を切って出たカスや調理の段階で出たカスを三角コーナーに廃棄しているかと思います。実は三角コーナーに廃棄した小さなカスが、網をくぐり抜けて排水口に流れ着いてしまっているのです。


排水口にはゴミ受けがあるので、ほとんどは排水管までたどり着きません。ただ、下のいくつかのケースは例外ですので気をつけましょう。


1.ゴミ受けが装着されていない

2.ゴミ受けの目が粗い

3.ワントラップが取り付けられていない

4.ワントラップが故障している


先述のように、食材の「かす」が排水管に流れ着いてしまうと、油に付着してしまいます。付着した油によって詰まりが大きくなり、どんどん酷くなっていくのはご想像つくかと思います。

■洗剤や石鹸かす

キッチンでは、食器洗いのために洗剤や石鹸を使用しますよね。

実をいうと洗剤や石鹸も詰まりの原因となってしまうことがあるのです。


洗剤や石鹸は水に流しても、すべてが溶けるわけではありません。溶け切らない「かす」は排水管に少しずつこびり付いていきます。


加えて、面倒なのが排水管の中で油にくっついてしまった時です。目視できないので、イメージしづらいかもしれません。


油と洗剤が合体すると、白味がかった粘り気のある物体ができあがります。この物体が排水管内に留まってしまうと、詰まりがエスカレートして最悪の状況になります。

■流してしまった異物

稀にあるケースとして、爪楊枝、割り箸、フォークなど「異物」が引っかかってしまい、詰まりの原因となってしまうことがあります。


固形物は水に溶けるはずもなく、排水口に落としてしまったら取り除かなければなりません。

賃貸の場合、前の住居者が誤って異物を流してしまい、詰まらせてしまった事例もあります。


また、場合によっては、イヤリングやピアスなどアクセサリーを誤って落としてしまうケースもあるでしょう。アクセサリーを落としてしまった場合、自分ではどうにもできないので早急に水回り専門の業者を呼びましょう。


無理をして自力で取り出そうとすると、さらに詰まりが悪化する可能性が高いです。焦る気持ちをグッと抑えて、プロの業者にまかせてしまった方が無難でしょう。

状態によっては、15分ほどで作業終了してしまうケースもあるようです。

■排水桝の詰まり

キッチンの排水口や排水管が詰まっていなくても、排水管の先にある「排水桝」が詰まっている可能性もあります。


キッチンや洗面所などの排水管から流れ出た下水は、「排水桝」という場所に集まります。「排水桝」では、汚れやゴミなどが沈む構造になっており、ある一定のゴミが沈んだ下水だけが下水道に流れるようになっています。


もしも「排水桝」が詰まっていると下水が滞り、ストップして溜まってしまいます。逆流してしまった下水によって、キッチンの排水管が詰まってしまう場合もあります。「排水桝」の詰まりは清掃すれば直りますが、この清掃作業はとても大変です。臭いもかなりきつく、構造も複雑なので困難でしょう。


万が一庭の「排水桝」の蓋から下水が漏れてきてしまった場合は、すぐにプロの業者へ依頼しましょう。

■排水管のサビ

排水管が金属製の場合は、サビが堆積することで、詰まってしまうケースも考えられるでしょう。


サビの堆積による詰まりは非常にレアですが、築30年以上の家屋であればあり得ます。

排水管は水が流れる配管なので、錆びにくい金属を使用しています。


しかし、築年数が経っていると、経年劣化によってサビがどんどん進行してしまうのです。

原因がサビなのかを突きとめるには、専門の業者を呼ぶより他ないでしょう。


キッチンの排水口つまりを解消する方法


ここまで、詰まりの原因について紹介してきました。これらをどう解消していけばよいのでしょうか?排水口つまりの解消法を具体的に説明していきます。


代表例として3つほど挙げていきますが、それぞれ効果の高さも違うため、色々と参考にしてみてください。


それぞれの作業をする前に、排水トラップの清掃をしておきましょう。排水トラップの清掃のみで簡単に済んでしまう可能性もあるからです。

■タオルを詰め込んで抜く

まず、軽い油汚れの詰まりを解消できてしまうタオルを使用した簡単な方法です。

タオルを詰め込むことで排水口に栓をして、お湯を流す水圧で一気に詰まりを取ります。


手順としては、まず、排水口にタオルの片端を詰め込んで栓をします。

次にシンクに50度〜60度のお湯をはっていきます。


最後にタオルを一気に引き抜きます。タオルを引き抜くことで一気にお湯が排水口へと流れ込むので、軽度の油詰まりであればお湯の水圧で流し込めます。

■重曹と酢を使用

二つ目は「重曹」と「酢」を使う方法です。


この方法はよりポピュラーなので、すでに知っている方もいるかもしれません。

「重曹」と「酢」は、自宅にある可能性が高いので実践しやすいでしょう。


必要なものは、重曹(100g)と酢(50ml)とお湯(40℃〜50℃)です。重曹と酢の分量は2:1ぐらいがよいでしょう。お湯は酢と同じ分量になります。


手順については、まず排水口に重曹をかけた後、上から酢を流します。酢を流した後30〜50分以上放置して、最後にお湯を流し込みます。

■ラバーカップを使用

次にラバーカップを使用した方法です。別名「スッポン」ともいいます。印象的な形なので覚えている方も多いと思います。


これは、通常はトイレで使うことが多いものですよね。

実は台所であっても応用して使用できるのです。


手順は、排水トラップを外してシンクに水をはります。ラバーカップを排水口に対して垂直にあてて、押し込みます。ラバーカップを押し込んだらすぐに、グッと力を入れてラバーカップを引っ張り上げます。


押す込むときより力を入れるのが、コツです。


キッチンの排水口つまりを予防する方法


ここまで解消法をいくつか紹介してきました。

それでは最後に、気になる普段からの予防法についてお伝えしていきます。大事なポイントが三つあるので、記憶に留めておいてください。


一つ目は、油をできる限り排水管に流さないことです。

詰まりの最大の原因は、油汚れだというのはお伝えしてきました。油の処理については、凝固剤を使い捨てましょう。


二つ目は、ゴミ受けネットをまめに付け替えることです。付け替える習慣をつけることで、日々の清掃も楽になります。


最後に、市販のパイプクリーナーを使用して週一回は清掃をし、こびり付いたつまり汚れを落としましょう。この三つを実践すれば、おおむね予防できるでしょう。


まとめ


この記事では、排水口のつまりの原因とその解消法、また予防法について紹介してきました。最後に書きました「3大予防法」については、すぐに実行できるのではないでしょうか。


ぜひ、実践してみてください。キッチンをきれいに保ち、気分よく生活していきましょう。



監修者

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主任

宮里 勇一

《略歴》

2017年株式会社N-Visionに入社し弊社指定の社内研修受け、高い技術力と知識を得る。
現在年間約600件の現場で緊急トラブルの対応を行う緊急メンテナンスのプロフェッショナルです。
様々な現場を対応した経験を活かしコラムでは水回りのトラブルの時に家庭でできる対処法やアドバイスなどをお伝え致します。

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