水のコラム
お風呂の排水口に水がたまっているのはなぜ?原因と対処法とは?
毎日使うお風呂の排水口には、さまざまなものが流れています。その結果、つまりが起きやすい場所とも言われ、定期的なお手入れが大切と考えられます。
もし現在、お風呂の排水口に水がたまっている場合は、排水口の奥につまりがある可能性が高いです。本記事でご紹介する原因と対処法を取り入れ、速やかに排水口のトラブルを解決に導きましょう。
お風呂場の排水口に水がたまるのは「つまり」が原因かも
お風呂場の排水口に水がたまるのは、そのほとんどがこれまでに流してきたものが排水口につまっているから。ここでは排水口がつまる原因として考えられるものについてご紹介します。
つまりの原因として考えられるもの
お風呂場の排水口に水がたまるのは、その原因の多くがつまりによるものです。特に固形物を流した記憶がないとしても、以下のようなものでもつまりを引き起こしてしまいます。
・体毛
・皮脂
・シャンプーや石けんなどのカス
・固形物
・排水管内部のぬめり
なぜこれらが原因として挙げられるのかを詳しく見ていきましょう。
・体毛
毎日洗髪や洗体を繰り返していると、細かな髪の毛や体毛がゴミ受けを通り抜け、排水口に流れ出てしまいます。
人間の髪の毛は一日に100本~300本以上抜けるとされていることから、ブラッシングをせずに洗髪をすると、大量の髪の毛がゴミ受けに溜まったり、排水口に流れたりすることが想像できるでしょう。
とくに抜け落ちた髪の毛や体毛は、シャンプーやボディソープなどと一緒になって排水口に流れてしまうため、ヌメヌメとした汚れが排水口にこびりつき、つまりが徐々に大きくなってつまりを招くと考えられます。
・皮脂
人から排出される皮脂や油分なども排水口のつまりを引き起こします。お湯で溶けた皮脂や洗髪などで排出された油分も、排水口に付着してつまりの原因につながります。
皮脂や油分だけではつまりは置きにくいものの、髪の毛や体毛、シャンプーや石けんカスなどと合わさることで、つまりを引き起こすと考えられます。
・シャンプーや石けんなどのカス
シャンプーや石けんなどもつまりの原因です。体毛や体から排出された皮脂、油分や垢などと合わさることで大きなつまりを発生させることがあります。
・固形物
カミソリのキャップやピアス、ヘアゴムにヘアピンなど、細かな固形物が知らず知らずのうちに排水口に流れてしまっても、つまりの原因になります。
入浴時はとくにヘアピンやヘアゴムを置いて洗髪するため、ついうっかり流してしまうと、排水口に水がたまるといった症状が見られる場合があります。
・排水管内部のぬめり
毎日お風呂を使用することで、皮脂やシャンプー、石けんなどのカスが排水管に付着し、ぬめりを引き起こします。これらが固形物や体毛などと合わさることで、大きなつまりとなり、排水口に水がたまるといった症状につながるケースも多いです。
【原因別で取り入れよう!】つまりの対処法
排水口に水がたまるといった症状が見られた場合は、原因を特定したうえで適切な方法を取り入れることが大切です。ここでは排水口のつまりが原因であり、かつどのような理由によってつまりが発生しているのかを特定した際に効果的な対処法を原因別でご紹介します。
体毛
髪の毛や体毛などが原因の場合は水酸化ナトリウム系のパイプクリーナーを使いましょう。水酸化ナトリウムの性質によって髪の毛や垢などを細かく分解し、つまりを除去できます。
髪の毛や体毛のつまりが大きい場合は、水酸化ナトリウムの濃度が高いもの(1%以上)だと、より早くつまりを除去できるでしょう。
ただし、使用の際は十分な換気とあわせて水酸化ナトリウムを使ってつまりの除去をしていることを家族に共有しましょう。知らずに入浴すると水酸化ナトリウムがつまりの原因に十分に浸透しないまま洗い流してしまいます。
皮脂
人から排出された皮脂や油分であれば、真空式パイプクリーナーや水酸化ナトリウムタイプのパイプクリーナーが効果的です。真空式パイプクリーナーはラバーカップの5倍ほどの威力があるとされ、お湯をなじませてから使えばきれいに取り除くことができます。
ただし、長期間お手入れをしていない場合は、真空式パイプクリーナーでは効果が低いため、水酸化ナトリウムタイプのパイプクリーナーを使って対処するのが望ましいです。
シャンプーや石けんなどのカス
シャンプーや石けんなどのカスであれば、ハンガーなどを使って直接こびりついたものを取り除くのが効果的です。
針金タイプのハンガーの先端をU字状に曲げ、ガーゼやコットンを巻き付けたら排水管の奥に差し込み、排水管の周りをきれいに拭き取ります。ゴミ袋やゴム手袋を用意したうえで行えば、手を汚さずに対処・処理できます。
固形物
ヘアピンやヘアゴム、カミソリのキャップやピアスなどの固形物がつまっている場合は、目視できる部分にあるのであれば手で取りだしてください。手で取り出せない部分につまっているのであれば、最寄りの水道業者に相談し、除去作業を依頼しましょう。
ただし、取り出せない部分に落ちているものの、目視で確認できるからといって掃除機を使って取り出そうとするのは厳禁です。
これまでに流した水も合わせて吸い上げてしまうため、掃除機の故障につながったり、最悪の場合は漏電や感電などにつながり、大きな事故を引き起こしたりする可能性があります。
排水管内部のぬめり
排水管内部のぬめりが広範囲にわたって確認できる場合は、パイプクリーナーを使うと良いでしょう。ぬめりなどであればアルカリタイプのパイプクリーナーできれいに除去できます。
ただし、アルカリタイプのパイプクリーナーであっても、十分な換気を取り入れ、パイプクリーナーを使っていることを家族に共有したうえで実施しましょう。
排水口の構造を押さえて使い方を改めよう
排水口の構造についてあらかじめ把握しておくと、浴室の使い方について改めることができます。どのような仕組みになっていてどうしてつまりやすいのかなどを押さえ、いつでも快適に使うことのできる浴室を維持しましょう。
構造
お風呂の排水口は一つの排水管に集結するような仕組みです。排水管はまっすぐ水が流れるような構造ではなく、排水トラップと呼ばれる水を溜める部分があり、そこを通って流れるようになっています。
排水トラップは下水の悪臭を住宅内に充満させないようせき止める役割があります。排水口の下は私たちが想像する以上に複雑な構造になっているため、固形物を流すことはもちろん、定期的なお手入れは必要不可欠だと考えられるでしょう。
つまりやすい場所
排水口の中でも特につまりやすい場所は以下の通りです。
・排水トラップ
・排水管
・洗い場側の排水口
・浴槽部分の排水口
排水トラップは構造上どうしてもつまりやすいと考えられます。つまりを確認したりお手入れしたりする場合は、排水トラップを分解してから行うのが望ましいです。
ほかにも排水管に物が流れてしまうと、自分で取り出すことは困難です。この場合は水道業者による除去作業が必要です。
水道業者の除去作業では高圧洗浄や床材を剥がして水道管を確認するなどの方法が用いられるため、どうしても費用が膨らんでしまいます。
急な出費につなげないためにも、固形物を流すのはもちろん、排水口や排水トラップなどの定期的なお手入れは、意識的に取り入れると良いでしょう。
まとめ
本記事ではお風呂の排水口に水がたまってしまう際の原因とお手入れ方法と合わせて、排水口の仕組みやつまりやすい場所についてご紹介しました。毎日使うお風呂場ですが、その分多くの汚れが溜まりやすいのが排水口周りと考えられます。
これまで一度もお手入れをしなかった方や、お手入れ方法を誤っていた方は、本記事でご紹介した方法を用いてつまりを除去しましょう。
監修者
主任
宮里 勇一
《略歴》
2017年株式会社N-Visionに入社し弊社指定の社内研修受け、高い技術力と知識を得る。
現在年間約600件の現場で緊急トラブルの対応を行う緊急メンテナンスのプロフェッショナルです。
様々な現場を対応した経験を活かしコラムでは水回りのトラブルの時に家庭でできる対処法やアドバイスなどをお伝え致します。
鹿児島のトイレのつまり・水漏れは、水道修理の専門店「かごしま水道職人(鹿児島水道職人)」
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