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水のコラム

タンクレストイレの意外な落とし穴|導入前に知っておきたいデメリット【水道職人:プロ】

2025年04月18日 トイレのメンテナンス


タンクが背面にないすっきりしたフォルムと、掃除のしやすさで人気が高まる「タンクレストイレ」。

省スペースで見た目もスマート、そんなイメージが先行しがちですが、導入後に「こんなはずでは…」と感じる声も少なくありません。


この記事では、タンクレストイレのデメリットについて掘り下げつつ、設置前に確認しておきたい注意点をわかりやすく解説します。

後悔しない選択のために、まずはメリットだけでなく影の部分にも目を向けてみましょう。



タンクレストイレの仕組みと特徴



タンクレストイレは背面タンクがないため、どの角度から見てもすっきりとした印象になります。

見た目がスマートなだけでなく、奥行きが数センチ省ける分、トイレ空間にもゆとりが生まれ、掃除もしやすくなるのが人気の理由です。


デザインがすっきりする理由


従来型のトイレは、洗浄用の水をいったんタンクにため、レバー操作で一気に流す仕組みです。

一方、タンクレストイレは水道管と便器を直接つなぎ、家庭の水圧をそのまま利用して洗浄します。


タンク周辺の部材がなくなることで、後方がフラットに近い形になり、視覚的な圧迫感が大幅に減少します。

壁面に小さな手洗い場などを設置すれば、トイレ全体をホテルライクに演出することもできます。


従来型との違いをざっくり比較


タンクレストイレは洗浄水をため置かないので、連続して使用しても待ち時間がゼロ。

家族が多いご家庭や来客時でも、レバー操作後すぐに次の人が使える点は大きなメリットと言えるでしょう。


ただし水道の圧力に頼る構造上、十分な水圧が得られない環境では流れが弱くなることがあります。

また、従来型トイレによく付属している手洗い場がなくなるため、別途手洗い場を設けたり、手を洗うために洗面台まで移動しなければいけない、などの問題もあります。


このように、見た目だけでなく実際に使用した際のイメージなどをあらかじめ踏まえたうえで、デザイン性と機能性のバランスを検討すると失敗が少なくなります。


覚えておきたい3つのデメリット



従来型との比較でも少し挙げましたが、あらためてタンクレストイレのよくあるデメリットについて確認しておきましょう。

あらかじめ知っておけば対策も立てやすくなるので、導入を検討する際の判断材料にしてみてください。


水圧不足で流れが悪くなることも


タンクがないということは、水の勢いを助けてくれる落差の力も使えないということです。

マンションの上階や、戸建ての二階トイレなどは元々の水圧が低めな場合があり、洗浄水が十分に届かず紙や汚れが残ってしまうケースがよくあります。


水が流れ切らない状態が続くと、便器内にリング状の汚れが付きやすくなるほか、配管の詰まりの原因になったりもします。


導入前には水道メーター付近で水圧を測り、基準値を満たしているかを確認しておくことが必須です。


停電・断水中はどうやって流す?


ほとんどのタンクレストイレは、内部の電磁バルブや洗浄ボタンの制御に電気を使っています。

そのため停電が発生すると、自動開閉が止まり、ボタンを押しても水が流れません。


また、断水時は水源そのものがストップするため、タンク式と違って溜め置きの水がなく、バケツの水を注いでも洗浄路が機能しないことがあります。


非常時用の手動レバーや給水口は基本的に用意されていますが、奥まった位置にあることが多いので、いざというときに慌てないよう事前に操作方法を共有しておくと安心です。


修理や交換コストが高めになりがち


タンクレストイレは便器と温水洗浄便座、さらに洗浄機構が一体化した構造です。

そのため、基板や電磁バルブなどの主要部品が故障すると、ユニットごと交換になるケースが少なくありません。


修理費が従来型より高額になるうえ、製造が終わったモデルは部品の供給も早めに終了しがちです。


結果として本体ごとの入れ替えが必要になり、思わぬ出費につながることがあります。

購入前にメーカーの保守期間などを確認し、修理費用などのイメージを把握しておくことが大切です。


導入前に確認するチェックポイント



タンクレストイレを選ぶときは、ショールームなどでデザインや機能を確かめるだけでなく、住まいの環境や家族の使い方に合うかどうかを具体的に検証することが大切です。


ここでは先ほどのデメリットを踏まえたうえで、失敗を防ぐために押さえておきたい三つのポイントを順番に解説したいと思います。


水圧と配管を事前に測定


最初に確認したいのが水圧です。

メーカー各社は「最低必要水圧」というものを公表しており、この基準を下回っている場合は洗浄力が十分に発揮されません。


水道メーター付近で圧力計を当てれば数値を把握できますが、不安があれば工務店や水道業者に依頼して測定してもらうと確実です。


また、配管の途中に古いバルブや細い管が残っていると、数値が足りていても実際の水量が不足することもあるため、あわせて経路のチェックをしておくこともお忘れなく。


メンテナンス費と保守年数を調べる


タンクレストイレは電子部品を多く含むため、温水洗浄便座の故障だけでなく、洗浄ユニットの基板トラブルが起きることもあります。

修理費は機種や故障箇所によって差があるものの、部品交換だけで数万円、本体交換になると十万円を超えるケースも珍しくありません。


また、製品の保守年数はメーカーやモデルによって異なるため、カタログやサポート窓口でサポート期間などを確認し、長期間使用した際の対応やコストなどをあらかじめ見積もっておくと、とっさの時に慌てずに済むはずです。


非常時の手動操作を確認


停電や断水の際、便器側面にある非常用レバーやキャップを開ける操作は思った以上に手間取ります。

マニュアル動画をスマホで撮っておいたり、取扱説明書をわかりやすい場所に置いておくなど、いざというときに戸惑わない工夫をしておくと安心です。


メリットとのバランスを考えて導入しよう



タンクレストイレは、空間を広く見せるデザイン性や連続使用できる利便性など、多くの魅力があります。

ただそれだけで判断してしまうのではなく、見た目の第一印象に加え、住まいの水圧・配管条件、家族構成、非常時の備え、将来のメンテナンス性、などを総合して判断することが、タンクレストイレを長く快適に使うコツと言えるでしょう。


加圧ポンプの設置が必要か、手洗い器の増設スペースは確保できるかなど、実際の工事内容と費用についても、施工業者に細かく相談しながら計画を立てると、想定外の出費や不便を避けやすくなります。


お悩みの際は「水道職人」にご相談を!


「タンクレストイレに替えたいけど水圧が不安」

「今のタンクレストイレが流れにくいので従来型へ戻したい」

そんなトイレに関するご相談は、経験豊富な「かごしま水道職人」にお任せください。

現場で水圧や配管をチェックし、交換可否を含めた最適なご提案と、安心・安全な交換工事をご提供いたします。

お見積りは無料ですので、トイレ交換でお悩みの際はぜひお気軽にご相談ください。



監修者

監修者の写真

主任

宮里 勇一

《略歴》

2017年株式会社N-Visionに入社し弊社指定の社内研修受け、高い技術力と知識を得る。
現在年間約600件の現場で緊急トラブルの対応を行う緊急メンテナンスのプロフェッショナルです。
様々な現場を対応した経験を活かしコラムでは水回りのトラブルの時に家庭でできる対処法やアドバイスなどをお伝え致します。

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